記事の内容は、『解決・提案型の記事』を意識してテキストの作成をお願いします。
人がインターネットで何かを検索する場合、その動機を突き詰めていくと最終的には【悩みや問題を解決したい】 ということにいきつきます。
それを意識していただき、各キーワードに対して
- 「こういうことに悩んでいる人・知りたいと思う人は多いかも」
- 「この悩みを持っている人は、これにも悩むかもしれない(知りたいかもしれない)」
など、関連してその周辺の問題で悩み、知りたいと思われるであろう情報を盛り込んで、そのような人々に対して解決策を提供する記事を作成してください。
現在、メディアで書かれている記事の構成は、書籍や雑誌などと違って「せっかちな読者さん」「飛ばし読みをする読者さん」を前提に書かれています。
1:メディアと相性のよい 3 つの文章構成フレームワーク
- 並列型:マトメ記事、◯◯10 選
- 直列型:ステップバイステップ、ノウハウ
- 三段構成:序論⇒本論⇒結論
- PREP法
学校で習った「起承転結」の文章構成は、メディアの場合好まれない現状があります。
1.並列型:マトメ記事、◯◯10 選
記事構成としては1番簡単です。
ポイントは調べる内容を事前に決めておくことです!
例)◯◯ダイエット10選
- 概要
- 方法
- 体験者の声
- 必要な道具の有無
- 注意点
読者さんが知りたい情報が何か? を調べておく必要があります。
2.直列型:ステップバイステップ、ノウハウ
料理のレシピなどが直列型になります。
- 材料
- 下準備
- 作りかた
- アレンジレシピ
3.三段構成:序論⇒本論⇒結論
お願いする記事は、三段構成になる場合が多くなると思います。
- 序論:問題提起や結論の予告
- 本論:問題や結論についての根拠や裏付けを示す
- 結論:立場や主張を明確に示し、締めくくる
例)さんま 食べかた
本文:
さんまの食べかたは、焼く方法が一番美味しいです。→問題提起や結論
なぜならば、脂ののったさんまを焼くことで適度に脂が落ちて、さらに食欲をそそる香りが楽しめます。→根拠や裏付け
わたしは食欲の秋を満喫するため、焼いたさんまに大根おろしをそえて食べるのが一番好きです。→締め。
4.PREP法(プレップ)というライティング方法もあります。
PREP法は、次の4つの要素の順番で構成される文章のことです。
- Point:要点
- Reason:理由
- Example:具体例
- Point:要点
とにかく”結論から”と覚えておきましょう。
2.「です、ます」調で書く
だと思う。~であるようだ。~と言われています。
は、信ぴょう性が無く読者に不安を与えるのでやめましょう。
例外として
~と言われています。◯◯大学の△教授が、NHKのインタビューで答えていました。
出典:NHK
ライターさんが伝えていないので「~言われています。」でも可能です。しかし、必ず出典先などが必要になります。
3.読みやすいように「、」「。」を使用して1文を短く!
「1文」を長くしない。
1文の目安は、50~80 文字以内。「、」ではなく「。」を使って 1 文字を適度な長さにすると読みやすくなります。
改行を適時おこなってください。
例)
記事を書くのは決して得意ではありませんが、書いてる最中は何も余計なことを考えなくていいし、達成感があってまた書きたくなります。
→
私は、記事を書くのは決して得意ではありません。<改行>
でも、記事を書いてる最中は余計なことを考えなくていいし、記事を書くと達成感を感じて楽しいです。
4.「中学生」にもわかるように書く
「漢字や固有名詞が多い文章は、それだけで
- おもしろくなさそう
- 難しそう
と思われてしまいます。
中学生でも読める漢字、中学生でもわかる内容を意識して書くと、わかりやすさが増して、読みやすくなります。
漢字を使うかひらがなを使うか迷った場合、私はひらがなで書くようにしています」
5.具体的な「エピソード」や「数字」を入れる
マジックナンバー3 といわれ、3 や奇数でわけると読者の興味をそそります。
例)
◯◯には 3 つの効果があります。
- ◯◯が体温を上げる。
- ◯◯がお通じをよくする。
- ◯◯が風邪のひき始めに効果がある。
6.表やグラフなどのデータのほうがわかりやすい
内容によっては、文章より、グラフなどで表示した方が読者に伝わりやすくなります。
グラフを入れたほうがいいと思う場合や、画像などは、掲載されているサイトの URL をお伝えください。
Excel、スプレッドシートで表を作って納品していただけると嬉しいです。
7.引用や出典について
文章を書いていると、信頼できるサイトから、引用したほうがよい場合があります。
そんな時は引用してください。
出典:◯◯◯
→出典先のページタイトルを表示して URL(http://www.aaaaaaa.com)をリンクする。
Word の場合、「挿入」→「ハイパーリンク」
こちらの記事を参考にして設定してください。
引用した文章は、提出時にわかりやすいように赤字にしてください。
トラボルタさんが手に入れた。『サタデー・ナイト・フィーバー(Saturday Night Fever)』などの映画に出演したトラボルタさんは、パイロットの資格を所持する熱心な航空ファンとしても知られている。
引用先:Yahoo!ニュース
- 引用: 著作物などからそのままの形で文書などの内容を引くこと。
- 参考: 著作物などから内容を自分なりに要約して引くこと。
- 出典: 引用または参考の元となった著作物の詳細を記すこと。
・引用はそのまま、参考は自分なりに要約、そしてその元となった文献を記すのが出典
・「出典」で表記するのがベターだと思います。
主従関係が大切です。引用文だらけだと主従関係が逆転してします。
8.引用、出典について。信ぴょう性が高い情報とは
①1次情報
②政府が提供している情報
③関連性が高い企業が提供している情報
④専門家が提供している情報
⑤運営者がハッキリわかる情報
1>2>3>4>5
の順番で権威性が違ってきます。
⑤に関しては、どうしても①~④が見つからない場合は可能です。
結局は、1次情報とは、「政府」や「企業」、「専門家」になる場合がほとんどです。
1次情報の探しかた
- 検索上位サイトの情報を確認
- 出典先が掲載してあれば、そこを調べる。無い場合は必要なKWで検索する。
リサーチして見つからない場合
「KW PDF」や、調べて出てきた専門用語「KW ◯◯」で検索すると権威性のあるサイトを見つけやすくなります。
あと、検索結果で、「すべて」から「書籍」、「ニュース」を選ぶのもよいでしょう。
間違っても、
- 検索上位だから
- 欲しい情報が載っていた
- キレイなサイトだった
などで選ばないように注意してください。
Googleの拡張機能を使う
こちらをインストールすると、検索結果にサムネイル画像が表示されます。
慣れてくると、個人のブログか、企業サイトなのかわかってきます。
補足:ドメイン名で信ぴょう性・権威性を判断する
ドメイン名でもある程度、信ぴょう性・権威性の有無がわかります。
- 日本語ドメイン→信ぴょう性・権威性低い
- co.jp→企業サイト Yahoo!もco.jpです。
- go.jp→政府系サイト
企業が提供している情報を探す方法
企業はドメインにco.jpを使っている可能性が高い。ちなみに政府系はgo.jp です。
検索窓に「inurl:co.jp」と打ち込み、スペースを空けて検索したいキーワードを入力
検索結果にAmazonなど不要なサイトが多数表示された場合
不要なドメインを除外する
inurl:co.jp ここに検索したいキーワード -inurl:amazon
9.表記ゆれについて
長文を執筆すると、どうしても本文中を通して表記ゆれが出てくる場合があります。 漢字とひらがな表記が統一されると、ぐっとプロらしい記事になります。
Word の
「校閲」→「表記ゆれチェック」を押してもらい修正をお願いします。
こちらの記事を参考にして設定を確認してください。
10.「・・・」は「……」ふたつ使用してください
3 点リーダーをふたつ使用してください。web ライティングの基本となり、ぐっとプロらしい記事になります。
11.「!」「?」の後はスペースを空けてください
web ライティングの基本となり、ぐっとプロらしい記事になります。
12.「◯◯だったり」について
日本語ルールとして、~たりの場合、繰り返して使用します。
さんまだったり、かつおだったり→◯
さんまだったり、かつおが好きです。→✖
Wordの校閲機能で簡単にチェックできます。
13.装飾について
- ポイントは“” “ポイント”
- 警告的な内容は蛍光マーカー
- 単純な強調は赤文字
強調レベル
赤文字>太字>下線
装飾は文章のなかの句読点「、」「。」や「!」「?」も含めるように設定お願いします。
✕:西~東日本では雨が降りやすく、雷を伴う所もあるでしょう。北日本も、夜になると雨が降り始める見込みです。
◯:西~東日本では雨が降りやすく、雷を伴う所もあるでしょう。北日本も、夜になると雨が降り始める見込みです。
14.カッコ関係のルール
固有名詞やセリフを囲う際は、「」
『ハフィントンポスト』ではなく「ハフィントンポスト」。
作品名を囲う際は、『』 「ドラえもん」ではなく『ドラえもん』。
引用や強調をする際は、“”
(例)ドラえもんは“猫型ロボット”です。
タイトルなどに【スミカッコ】を利用すると強調して引きが強くなります。
15.同じ文末表現
~です。~です。~ます。~います。など
※単調でリズムがなく、読みにくい文章になるため気をつけてください。
※同じ文末表現が連続しないよう工夫してください。(2連続まではOK)
ただし、見出し内の文章が短く。句点がふたつしかない場合は連続させない。
16.【文頭の「なので」は禁止】
「今日は飲み会だ。なので、帰るのが遅くなる」
「来週の予定が決まらない。なので、まだ約束ができない」
“文頭の「なので」”とはこのようなことですが、「なので」はそもそも接続詞ではなく、「?だから」「?であるから」という意味の連語です。
接続詞ではないので、日本語のルール上、「なので」を文頭に持ってくるのは誤りになります。